たくさん読み返す中でも、この作品はとびぬけて記憶に残ります。
作者本人の、憤りと祈りのような考え方が 作中に強く溢れています。
アンドロイドと人間の違いは 「他者との共感ができない」ことです。
それを検査で判断し、アンドロイドをハンティングする主人公が アンドロイドを倒したり
またアンドロイドと話し、関わっていくうちに生命に対する何等かの違和感を考えていく
という「生命」への懐疑が非常に先進的です。
アンドロイドのやっている事が、さして人間と変わらない事
アンドロイドと人間の違いが曖昧になっていくこと、動物やアンドロイドも含めて
生き物へのなんらかの執着心が、所々に散りばめられていてワクワクします、
個人的には、ペットについて考えてるシーンや、貴重なヒキガエルを見つけかけるシーンが
とても印象に残り、気に入っています。なんか好きなんです。
フィリップ・K・ディック
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